中学校社会科教科書の採択 ご報告

 中学校社会科教科書の採択に関する請願署名には、大変多くの皆様からご協力をいただきました。最終的に、当事務所宛に1506筆もの署名をお寄せいただき、市民団体を通じて横浜市教育委員会に提出することができました。7月には、合計11万筆の署名が横浜市教育委員会に提出されたとのことです。皆様のご協力に心より御礼申し上げます。

 残念ながら、神奈川県内では、横浜市立中学校、藤沢市立中学校及び神奈川県立平塚中等教育学校で、「つくる会」系の育鵬社の教科書が採択されてしまいました。とりわけ、横浜市教育委員会は、11万筆の署名に顕れた圧倒的な市民の声を無視したばかりか、審議会の答申にも反して育鵬社の教科書を採択したものであり、まさに暴挙と言わざるを得ません。

 この間、私どもは、所属する法律家団体等を通じて、「つくる会」系教科書の内容を法律家の視点から検証し、これを批判する意見書を作成して教育委員会に提出するなどの活動を続けてまいりました。これらの意見書は、今後育鵬社の教科書を使って授業をする教師や、その授業を受ける子どもたち、そしてその保護者の皆様にも、ぜひ役立てていただきたいと思っております。以下にリンクを貼りますので、ご活用ください。

 また、俵義文さん(子どもと教科書全国ネット21・事務局長)と穂積弁護士のリレー・メッセージが、「法と民主主義」誌の2011年8・9月号【461号】に掲載されました。併せてご参照ください。

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法律家による『つくる会』系公民教科書(育鵬社・自由社)の検証(→PDF)(自由法曹団)

神奈川県内の法律家4団体による「育鵬社・自由社の公民教科書に関する意見書」(→PDF)

横浜弁護士会に所属する弁護士有志72名による「教科書採択についての議会請願等に関する声明」(→PDF)

神奈川県内の法律家4団体による、育鵬社版教科書の採択に抗議し、採択の撤回を要求する声明(→PDF)

穂積匡史「教育・教科書の自由と法曹の責任」(「法と民主主義」2011年8・9月号【461号】>>)

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 当事務所では、4年後の教科書採択に向けて、引き続きこの問題を注視してまいります。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


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