事務所主宰「映画『標的』短縮版」ミニ上映会のご報告

2020年7月、川崎市中原市民館で事務所主宰「映画『標的』短縮版」ミニ上映会を行いました。

本来であれば、事務所10周年記念として、たくさんの方をお招きする大きなパーティーを企画していたところなのですが、コロナ禍で人が集まることが難しいため、断腸の思いながら10周年記念行事は繰り延べにさせて頂くとともに、ごく親しい方のみをお招きしてささやかな上映会を開催させて頂いた次第です。

「映画『標的』短縮版」は当事務所の所員が全員で取り組んできた「植村事件」を描いています。

植村さんは元朝日新聞の新聞記者。1991年8月に、最初に名乗りを上げた従軍慰安婦である金学順氏の証言を、金氏の証言テープをもとに報道しました。これは日本に従軍慰安婦問題を提起した最初の報道でした。

ところが、2014年、従軍慰安婦報道は捏造である等と攻撃を受け、当時決まっていた大学教授の就職を失いました。その後も当時非常勤として勤務していた小さな大学にも攻撃が集中、最後には家族にまで危害が及ぶようになったのです。

しかし、金学順さんの証言は真実でした。植村さんは「自分は捏造記者ではない」と主張して立ち上がりました。そして2015年、植村さんは、裁判を提起いたしました。

映画「標的」の本編は、2021年に各地で上映されます。皆様におかれても、映画館に足を運ばれて、是非、従軍慰安婦報道を巡る植村さんとそのご家族のたたかいに触れていただけますよう、お願い申し上げます。

「映画『標的』短縮版」はこの植村さんとそのご家族の正義と真実のたたかいを描いています。上映会では、国会議員の有田芳生先生、評論家の辛淑玉さんらにご挨拶頂きました。ささやかな会でしたが、足をお運びくださった皆様に心より感謝申し上げるとともに、事務所としてさらなる飛躍を期す所存ですので、どうか今後とも宜しくお願い致します。