1948年の12月10日、パリで、
「すべての人は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」
で始まる「世界人権宣言」が採択されました。
この日を記念して、12月10日は世界人権デー( Human Rights Day) です。
私が参加している国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(http://hrn.or.jp/)では、毎年人権デーを記念して、トークイベントやシンポジウムを企画しています。
今年のテーマは、「個人通報制度」。
一体、誰がどこに何を通報するのか??
というと・・・・
人権侵害を受けた個人が裁判所に救済を求めても、裁判所が訴えを認めてくれない、
そんなとき、
個人が国連の人権条約機関に人権侵害の救済を求める、
それが「個人通報制度」なのです。
簡単に言うと、日本の裁判所ではダメなときに、国連に訴えよう!という制度です。
日本が批准している自由権規約、人種差別撤廃条約、拷問等禁止条約、女性差別撤廃条約には「個人通報制度」が設けられており、世界の多くの人が、制度を活用して実際に救済を求めています。
日本は未だこの制度を受け入れず、世界基準の人権保障から取り残されているのが実情です。
・どんなときに「個人通報」の申立ができるの?
・通報内容は誰が審査しているの?
・審査の結果は拘束力があるの?
などなど、たくさんギモンがあるかと思います。
私も、短い時間ですが報告をする予定ですので、ご興味がある方はぜひご参加下さい。
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ヒューマンライツ・ナウ主催
世界人権デー記念シンポジウム
今こそ人権条約機関への個人通報制度の実現を
~世界標準での人権救済に道を開こう~
■日 時/ 12月9日(木)18:30~20:30(開場18:15)
■会 場/ 青山学院大学 6号館 1階 法廷教室
■資料代 500円
現政権を担う民主党は、個人通報制度の実現をマニフェストに掲げており、その実現が注目されます。今こそ、「個人通報制度」の早期実現にむけた具体的ステップを踏み出すべきです。
本シンポジウムでは、いつかではなく,今,個人通報制度を実現するには,どうすればよいか、個人通報制度が実現されると,具体的に日本の社会はどう変わるのか,各分野の第一線で活躍する方々を迎えて,議論したいと思います。多数の皆様のご参加を心よりお待ちしております。
≪ご 挨 拶≫
山花郁夫氏(外務大臣政務官)
≪報 告≫
国連の人権救済システムと「個人通報制度」(ヒューマンライツ・ナウ)
≪発 題≫
林 陽子氏(弁護士 女性差別撤廃委員会 委員)
◇パネルディスカッション
・岩沢雄司氏(東京大学教授・自由権規約委員会委員長)
・林 陽子氏(弁護士 女性差別撤廃委員会 委員)
・松浦純也氏(外務省人権条約履行室室長)
・阿部浩己氏(神奈川大学法科大学院教授・ヒューマンライツ・ナウ理事長)
◇オープン・ディスカッション
~国家議員からの発言、当事者の発言など
コーディネーター 東澤靖 氏 (弁護士 ヒューマンライツ・ナウ理事)
申し込み方法等は、ヒューマンライツ・ナウのウェブサイトをご覧下さい>> http://hrn.or.jp/activity/event/post-82/